
男性にしかないある意味神秘的な生殖器である前立腺。
その前立腺に炎症が起きる「前立腺炎」は、30代や40代などの比較的若い世代でも発症する病気です。
この前立腺炎になるとEDになるというような直接的なデータはありません。
しかし、結論として確定はしていませんが、前立腺炎を患った男性はEDになりやすいといった関連性は認められます。
ここでは、前立腺炎の原因やEDとの関係性、改善方法などについて解説していきます。
男性であれば誰でも起こり得る症状ですし、すでになってしまった方、今は自分には関係ないと思っている方も知識としてインプットしておいて損はない内容かと思いますので、是非ご一読ください。
前立腺炎の症状や原因

前立腺炎は、細菌による感染や強い刺激によって前立腺が炎症を起こしている状態のことを言います。
急性前立腺炎になると、熱が出たり排尿時に痛みが出たりします。
また残尿感や頻尿などの症状も現れます。
急性前立腺炎はいろいろな原因が複合的に絡み合って起こるため、治療が難しい場合もあります。
慢性前立腺炎の場合も発熱や痛みがありますが、症状が軽いため気付かないケースも少なくありません。
主に、体の抵抗力が落ちている時に、尿道から入り込んだ細菌によって引き起こされます。
前立腺炎とEDの関係
前立腺炎になるとEDになると言ったような、この2つが直結することを断言できるような研究データはありません。
しかし残尿感や排尿困難の症状がある場合、EDを発生する危険性が高いことが欧米の調査でわかっています。
糖尿病もEDを併発するケースが多いですが、それ以上のリスクがあるとも言われています。
前立腺炎によって、骨盤の内部の血流が悪化することが関係しているためです。
特に下腹部や性器周辺の血流の良しあしは、勃起に直結する部分なので、この血行の悪化によりEDとの関連性があるとも考えられています。
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前立腺炎によるEDの改善方法

前立腺炎によるEDを改善するためには、まずはそ根本原因である前立腺炎の治療をする必要があります。
急性前立腺炎の場合は、抗生剤を使った治療が行われます。
しかし症状が重く感染が全身に拡がった場合は、入院する必要があります。
炎症によって尿道が閉じてしまうこともありますが、その際は、カテーテルを尿道に入れておく処置が取られます。
慢性前立腺炎の治療は、抗生剤の他、漢方薬の摂取が中心になります。
またED治療薬である「バイアグラ」や「シアリス」も治療に用いられることがあります。
これらの薬の服用に加えて規則正しい生活習慣を送ることで、症状が軽くなったり再発しにくくなります。
暴飲暴食はせずに栄養バランスの取れた食生活を送ることやストレスを溜め込まないことが大切です。
ジョギングや筋トレを続けるなどの運動習慣も効果的です。
基本としては、身体を健康にして少しづつ精力を回復させていくことが大切です。
EDになりやすい前立腺の病気

EDは前立腺炎だけでなく、前立腺に関する様々な病気によって引き起こされやすくなります。
前立腺は生殖機能に大切な器官ですが、40代以降になると前立腺肥大症などの悪影響が出てしまいます。
前立腺肥大症も前立腺炎と同じように頻尿や残尿感などを引き起こし、EDのリスクを上昇させます。
そのため40代以降の男性は、定期的に前立腺の検査を受けることをおすすめします。
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このように前立腺炎など前立腺に関する病気は、EDの原因になりやすいことがわかっています。
勃起機能を改善させるためには、異変を感じたらすぐに病院を受診して適切な治療を行うことが大切です。