精力剤の原料、成分

精力剤としてのインヨウカク(淫羊霍)の効果と成分、副作用とは?

精力剤としてのインヨウカク(淫羊霍)の効果

「インヨウカク」ってご存知の方、あるいは聞いたことがあるという方はいらっしゃいますか?

インヨウカク(淫羊霍)は植物であり、漢方としても使われている植物です。

実はこの植物、その名称や名前の由来からして「淫ら」な感じのする植物で、いかにも精力の方の効果も期待できそうな植物なのです。

おそらく精力剤に興味があるという方なら、誰しもが「知っておきたい」と思われるであろう植物でありますので、今回はこの植物、インヨウカクについて、

精力増強効果や成分、副作用を含めてご紹介したいと思います。

「淫らな羊?」インヨウカクとは

インヨウカクは、漢字にすると「淫羊霍」と書きます。「淫らな羊の」(植物の名称)いやはやなんとも興味をそそられる名前ですよね。

その名前の由来も一面白いので、最初にご紹介しておきましょう。

話は、昔の中国「明」の時代、四川省でのお話。四川省の北部では沢山の羊が放牧されており、あるエリアの雄の羊たちがいちにち1日に百回も交尾をすると評判になっていました。なんとも “お盛ん”というか、絶倫な羊たちですよね。

ある村人がこの「淫なる羊」達の秘密を探ろうと雄の羊の後を付けていったそうです。その村人の心境、分からなくはないですよね。

すると羊はある場所まで来ると、ある植物を夢中になって貪り始めたということです。

そこで、この羊たちが貪っていた植物を、淫らな羊の草ということで「淫羊霍」という名前がつけられたとのことです。

 

この植物に事実精力増強効果があり、漢方として長く用いられてきて、現在も尚、精力剤として流通しているのですから、その羊たちもたいしたものですよね。

ま、それはさておき、話をインヨウカクに戻しましょう。インヨウカクは、メギ科の植物。中国が本場ですが、同種の植物は日本でも栽培、もしくは自生しており、花の形が「錨」に似ているところから「イカリソウ」とも呼ばれています。

主に九州や四国に広く分布する「バイカイカリソウ(梅花碇草)」や、北海道、近畿以北の日本海側に分布する「キバナイカリソウ(黄花錨草)」など、イカリソウは20種以上あり、生薬だけでなく観賞用に使われることもあります。

生薬として使われるインヨウカクは元々本場中国のホザキノイカリソウ(穂咲碇草)の事を指し、日本のイカリソウは和淫羊霍と分けて呼ばれることもあります。

昔から中国では、強精・強壮効果が有名で精力増強に効く漢方として用いられてきましたが、催淫作用があることも知られていました。

また、そうした男性向けの性機能向上のためだけでなく、女性の不妊、高齢者の衰弱・腰や膝の衰えなどにも用いられてきました。

また、しびれや痛みにも良い薬であるとされていて、下肢麻痺・脳卒中後の半身不随・筋肉や関節のけいれんにも効果を発揮します。

さらにインヨウカクの成分には降圧作用があり、更年期の高血圧症などにも使われます。

古くから、加齢による健忘症の薬としても用いられ、倦怠無力感・記憶力低下・神経衰弱にもよいとされています。そうした効果を背景に、インヨウカクを老人が飲むと杖が要らなくなるということで、「放杖草」という別名も持っているのです。

実は、皆さんも良くご存じの「薬用養命酒」にもこのインヨウカクが配合されています。

参考:家庭の中医学

インヨウカクの精力増強効果

インヨウカク(淫羊霍)の精力増強効果

インヨウカク(淫羊霍)に含まれている主な成分は、「イカリイン」「リグナン」「マグノフロリン」「エピメジン」などが明らかになっている成分です。

これらのうちの1つ、フラボノール配糖体であるイカリインには、ED治療薬と同じ作用があることが知られています。

どういうことかといいますと、まずED治療薬の代表格である「バイアグラ」の働きについてご紹介しましょう。

男性の勃起は、陰茎海綿体平滑筋が弛緩して海綿体洞内に血液が流入することによって起こる現象です。

平滑筋にはNO(_一酸化窒素)を神経伝達物質とするNC神経が分布しており、性的刺激によりNOを遊離します。

このNOが平滑筋細胞内でグアニル酸シクラーゼを活性化し、 cGMPという酵素を増加させ、その結果平滑筋が弛緩し勃起が起こるのです。

つまりcGMPという酵素の濃度が勃起を司っているのですが、cGMPを分解するPDE-Vという物質も同時に存在します。

勃起が起きた後時間が経つと、 cGMPがPDE-Vによって分解され、濃度が下がり、勃起が収れんするのです。

バイアグラはこのPDE-Vの働きを阻害する効果があります。cGMPの細胞内濃度をスムーズに上昇させ、かつ維持するのです。

その結果海綿体平滑筋は弛緩し、海綿体に血液が流入して勃起がスムーズに起こり、勃起状態が持続します。バイアグラ以外のED治療薬も、PDE-Vを阻害する働きを持った薬となっています。

 

イカリインには、ED治療薬に比べると弱く緩慢ながらも、この「PDE-Vを阻害する働き」が認められています。

また、イカリインにはNO(一酸化窒素)の生成を促進するという作用も持っています。NOには、血管を軟らかくして拡張するという働きがあり、毛細血管などへの血行を良くする効果が得られます。

つまり、この効果によって陰茎海綿体内への血液流入量が増え、勃起の質が向上するのです。

さらにNOには、性的な興奮を陰茎へ伝え勃起を起こさせるという重要な役割も持っています。

また、エピメジンという成分は性ホルモンの分泌を促進する効果があり、インヨウカクの煎液には、催淫作用があると言われています。

つまり性欲が高まると同時に性的興奮を起こしやすい状態になるのです。

インヨウカクに期待される、精力面以外も含む効果

すでにご紹介したように、インヨウカクは精力増強効果以外にも優れた効果を持っています。

その第一は「滋養強壮効果」です。

「薬用養命酒」という商品(第2類医薬品)に配合されているのはすでにご紹介したとおりですが、実は「ユンケル」などのドリンク剤にも配合されています。

ただしドリンク剤の場合には「インヨウカクドリンク」などと銘打って製品化されていることは無く、強壮剤の配合成分に「インヨウカク」や「イカリソウ」などと記載されています。

つまり、インヨウカクの滋養強壮効果は広く認められているのです。

これもすでにご紹介しましたが、インヨウカクは「放杖草」という異名を持つほどに、古くから滋養強壮効果が認められてきました。

また、それ以外にもインヨウカクは、高齢者の衰弱、足腰の衰え、脳血管障害後の後遺症や筋力低下予防にも効果が期待されます。

また、これは精力増強効果につながる作用でもあるのですが、インヨウカクには血管を軟らかくし血管を拡げ血行を良くする作用がありますので、血管拡張効果と降圧効果もあります。

これにより、心筋梗塞や脳梗塞の予防、高血圧症状の改善、冷え性の改善などに効力を発揮します。

さらに、高齢者の認知症予防に必要な成分も含まれており、物忘れや記憶障害、無気力にも有効に作用し、高齢者の元気を回復させます。

インヨウカクの副作用

精力剤としてのインヨウカク(淫羊霍)の副作用

インヨウカクは、日本とドイツでは「医薬成分」として扱われています。

従いまして、それだけ「強い効果を持っていることが認められている」という半面、「副作用がある」ということも確認されているのです。

気になるインヨウカクの副作用ですが、「めまい」「吐き気」「口渇」「鼻出血」などが報告されています。

いずれもそれほど深刻な状況として副作用が起こることはありまっせんが、体質によっては、適量を摂取しているにも関わらず、副作用を引き起したという事例もあります。

また、「一般用医薬品」なので、医師の処方箋は必要とせずに購入可能です。

つまり、医師の処方箋がなくとも薬局やドラッグストア、一般医薬品の販売を許可されたスーパーなどで自分で購入してきて、自分で煎じてお茶として飲むことも可能です。

しかし、重症では無いとはいえ「副作用の心配」がありますので、「用法・用量」をしっかり守って服用することが大切ですし、何か症状が出たら、直ちに服用を中止して、医師の診断を受ける必要があります。

また、他に処方薬を飲んでいるような方は、インヨウカクを服用する前に担当医への相談が必要となります。

 

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